スィートピーに想う

息子が花屋さんで、スィートピーを買ってきて花瓶に挿してくれた。

「かあさん、スィートピー大好き!

香りも色もいいよねー。春が来た感じがする〜。」

と私が言うと、息子は

「うん、いいねー。

花びらがちょうちょみたいで可愛いから、俺も好き。」

と詩人みたいなことを言う。



小さい頃は、毎日のように美しい言葉で

思いを伝えてくれた。


3歳の時、一緒に散歩していたら

「はっぱのにおい。つちのにおい。」

とポツリとつぶやいた。


地面からうんと近くを歩く

小さな息子の言葉にキュンとしたことを

思い出した。


そうそう、

幼稚園でちょっぴりおませな女の子から

「ねー、ねー、Kくん。Kくんの好きな人教えて〜♬」

と聞かれて

「おじいちゃん」

と答えた時には笑ってしまった。

可愛い女の子なんて見向きもしないくらい

毎日毎日おじいちゃん、おじいちゃん。

息子は小さい頃、いつでもどこでも

おじいちゃんと一緒だった。



そんな大好きなおじいちゃんの

三回忌ももうすぐ。


ちょうちょみたいな花びらの

スィートピー、お供えしよう。

おじいちゃん、きっと喜んでくれるよね。



asobou   大神 千春


asobou!

今、目の前のことを本気で楽もう

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